みなさまこんにちは。私しずかです。わが家は私、ひろのしん、のどか、そして世帯主=麻布小寅堂店主=とその家族の計6人(匹)家族です。末っ子は世帯主の娘のトラちゃん。3歳4カ月になるトラちゃんは今では分別もつくようになって私たちと仲良しだけど、最初はなかなかそうもいかなかったんです。彼女が来た日には私もたまげちゃって=写真=、本当に目が飛び出るかと思ったぐらい。
以下、今となっては懐かしい我が家のメモリーの一つをご披露します。今から2年前、2005年春のエピソードです。
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「うわぁ〜!!!ぃでっ!ぃでっ!」「っこ〜!っこ〜!」
そこには顔を真っ赤に涙を流して泣いているトラちゃんがいる。でも、いくら「おいで」と言われても「抱っこしよう」と言われても、私シズカには応じる勇気はないのよね。だって、言葉通りにトラちゃんのところに行って抱っこされたら、つぶれちゃうくらいギュ〜!!!!!って抱きしめられちゃうんだもの。
今年に入ったころからだったか、トラちゃんは少しずつ力の加減ができるようになった。それで、ソファやダイニングテーブルの椅子で寝ているヒロノシンや私のことをソフトになでなでできるようになり、だからヒロノシンと私はお付き合いで「いいこいいこ」「ねんねんね〜ん」されてあげることもある。しかし、今から考えるとそれがいけなかったのかも……。 あるとき、人のいいヒロノシンなんてそのまま抱っこされてあげたことがあり、それがあまりに嬉しかったトラちゃんは、おもちゃ箱からクマのプーさんのぬいぐるみを取り出し、ヒロノシンにプレゼント。プーさんを背負わされてヒロノシンは大変な思いをしたのだった。
そして、それからトラちゃんの欲望はどんどん膨らんでしまったのよね。ヒロノシンや私のことを毎日のように抱っこしたがるようになり、私たちが逃げると火がついたように泣いちゃうの。
でもね〜、今や身長90センチ足らず、体重13キロ以上になったトラちゃんだから、力いっぱいに抱きしめられちゃうと、ほんとに大変なの。絞め殺されちゃうんじゃないかと思うことだってあるくらいの馬鹿力なんだもん。
ただ、泣いている顔や様子は生後1週間でうちにやってきた時(写真)とまったく同じで、その姿をみていると、お姉さんである私はつい抱っこされてもいいかなぁ〜って思ってしまうんだけど、でも、あの馬鹿力を思うと……カモネギになるわけにもいかず……苦悩のあまりにやけ食いに走りそうになる私なのだった。
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トラちゃんは現在、身長103センチ、体重18キロ。すっかりお姉さん(少なくとも本人はそう思っている)になっちゃったのでした。
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<今日の筆者>いとう・しずか
スコティッシュ・フォールド種。1999年大阪豊中市生まれ。しし座。得意技はラッコ寝と、後ろ足投げだしほふく前進。近所の動物病院では「スコティーのシズカちゃん」として人気。2歳年下の妹「のどか」と、「ひろのしん」という黒い雑種の雄ネコと同棲。飼い主は麻布小寅堂店主。
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